OKH総務局長オルプリヒト大将は自分の参謀長にシュタウフェンベルクを希望した。
この措置のおかげでシュタウフェンベルクは 国内予備軍のキー・ポジションに配置され、陰謀計画を着々と発展させていった。 そして同計画には二つの同時進行的な作戦があったことが知られている。 ヒトラーの暗殺と、ヒムラーやゲーリング、SSからドイツ国家を完全に奪取することである。 43年夏に、陰謀計画におけるシュタウフェンベルクの中心的役割を認めていたベックとゲルゲラーは、ヒトラー暗殺後の権力掌握と特にベルリン奪取計画を練るよう彼に要請した。 「ワレキューレ作戦」の名で知られるこの計画は、 見事に考案されたカバーストーリーであり、同時にベルリン奪取計画であった。 オルプリヒト大将の参謀長としてシュタウフェンベルクはまったく公然と、 ベルリン地区で強制労働に従事している何千という外国人労働者の万が一の反乱、 敵落下傘部隊の降下などに備えて、政府関係の主要なビルや電話・通信センター、 ラジオ局などを押さえるために、ベルリン守備隊を動かす非常計画を立案した。 これは作戦本来の目的を隠す隠れ蓑であった。 さらに同作戦はSS部隊に対しても備えが出来ていたのである。 そしてシュタウフェンベルクはクーデターの指揮だけでなく、ヒトラー暗殺の実行も引き受けた。 なぜなら、彼例外には誰もこの恐ろしい仕事をやり遂げられるような機会がなく、 またその意志も持ち合わせていなかったからである。
by suzakugawara
| 2005-07-28 20:43
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